【間違えやすい英語表現】
この2つの「後ろ」の違い、みなさんわかりますか?
日本語ならなんとなく「感覚」でわかりますよね!
1つ目の「後ろ」は、「その人物に対しての後ろ」を表しています。 2つ目の「後ろ」は、「前方に対しての後方」を表しています。 これが英語に変わったら、余計にわけわからなくなっちゃいますよねー。 今回は、「behind」と「back of」のニュアンスの違いについて書いていきます。 それでは見ていきましょう! 「behind」には、2つの使い方があります。 ちなみに発音は「ビハインド」派と「バハインド」派があって、どちらも同じくらい使われます。 出身がどこだからどっちと言うものでもなくて、好みで使われているので好きな方を使いましょう。 (前)〜の後ろに、後に e.g.)Hey, is somebody behind Sam ? 「ねえ、なんかサムの後ろに誰かいない?」 「behind」は、「後方」、「後ろ側」など、ある具体的なものから見た「後ろ」を表します。 例えば、「サムの後ろ」は、サムが駐車場にいても、家にいてもサムがその時立っている場所での「サムの後ろ」になります。 また、何かものを残す、置いていくときも「behind」を副詞として使います。 (副)後ろに e.g.) I left my umbrella behind. 「傘をどこかに置いてきちゃった。」 e.g.)I left my umbrella behind on a train. 「傘を電車に忘れてきちゃった。」 leave:置いていく、残す、去る leave A B:AをBに置いて去る I / left / my umbrella / behind / on a train この「behind」は「わたし」の後方を表しています。 具体的な場所が一緒に出てこなければ、「自分がそれまでに訪れたどこか」を指します。 言い換えれば、どこに置いてきたかわからないことを意味していますね。 逆に「on a train」のように、具体的な場所がわかる場合は「そこを離れる時点での後方」を指します。 この例文だと「電車を降りる時点での私の後方」ですね! では、この「behind」がない場合の文は何を表しているのでしょうか? 例文 I left my umbrella on a train. 傘を電車に置いてきた。 意味としては同じです。 ですが、違いはあります。 実はこの「behind」には、「忘れてしまった」というニュアンスが含まれています。 なので、例文のように「behind」がない場合は、"忘れて置いてきたのか""必要ないからわざと置いてきたのか"わかりません。 日本語だと「置いてきた」と「置いてきちゃった」の違いみたいな感じですかね! 「置いてきちゃった」だと、忘れてしまった感が強いですよね。 「back」には、日本語にするといくつかの意味があります。 〜の後ろ、裏側、奥 e.g.)Please, go to the back of this line. 「この列の後ろに並んでください。」 対して「back of 〜」は、「後ろの方」や「奥の方」、「裏側」など、「前方、前面、前」に対して存在する「後ろ」を表しています。 例えば、「列の後ろ」は「列の先頭」に対しての「列の後方(最後尾)」を指していますよね。 では、人ではどうでしょうか? 「ジェームズ」には前方も後方もありません。 「ジェームズの前の方」(=横から見て耳より前半分?)なんて普通は言いませんよね。 あるのは「前面(正面)」か「背面」ですね。 と、ここで出てきた「背面」。 実は「back」には「背中」の意味もあるんです。 背中 e.g.) My back is itchy fr. 「まじで背中かゆい。」 itchy : かゆい fr : まじで 「fr」についてはこちら 続きを見る 「背中」は、人間の体の正面に対する裏側ということですよね。 つまり、前面(正面)」に対しての「裏面(背面)を表しています。 例文① I sit in the back of the car. 車の後ろ(座席)に座る(車内) I sit behind the car. 車の後ろ(外)に座る(車外) 例文② I'll be waiting for you at the back of the cafe. カフェの裏手で待ってるね。(ほぼ同じ意味) I'll be waiting for you behind the cafe. カフェの後ろで待ってるね。(ほぼ同じ意味) 例文③ The back of the mask 被り物の裏側(=後頭部) Behind the mask 被り物の裏(=内側、被っている人の顔) 映画やミュージックビデオのメイキングなどを「behind the scene」と言いますが、あれは制作現場の「舞台裏」を表しているんですね。 いかがでしたでしょうか? こういった微妙な違いは、その言語を第一言語とする人にとっては簡単な違いですが、私たちにはちょっと難しいですよね。 ですが、実際に使ったり見たり聞いたりしているうちにその感覚がつかめてくるものです。 慣れるまでは大変ですが一緒に頑張りましょー٩( ᐛ )و リアルなコミュニケーションで使うスラングをまとめた「BoKスラング辞典」もチェックしてみてください! それぢわ_(:3 」∠)_ ポイント ポイント 「behind」の使い方
① 前置詞としての「behind」
② 副詞としての「behind」
「back of 〜」の使い方
back of 〜
背中を表す「back」
【BoKスラング辞典】「fr」→「まじで、がちで」意味や由来、使い方も!
例文を確認して覚えよう!
終わりに
「普段使いの英語」学習のおすすめ参考本