【スラング】
なんか、~な感じ、ちょっと、問題ないよ、ここだけの話
e.g.) Omg he's lowkey super hot.
「もうやばい、彼って控えめに言ってかっこよすぎる。」
「lowkey」の使い方
話し手の弱めな感情を表現する「lowkey」。
表記は「low-key」や「low key」などありますが、「lowkey」とくっつけてしまうのがほとんどです。
とてもよく使われるスラングなのでぜひ覚えましょう。
1. なんとなくな感情を表す「lowkey」
訳 : なんか、なんとなく、~な感じ、ちょっと、軽く
「lowkey」は、話し手の「そこまでじゃないけどなんか~だなぁ」といったような感情を表すときに使います。
たとえば、「そんなに空いてないかもだけど、おなかがけっこう空いた気もする」場合。
例文
I lowkey wanna have a large one.
大盛食べたいかも。
この例文では「控えめな願望」を表していますね。
「kinda」や「slightly」と同じような使われ方です。
「kinda」についてはこちら 続きを見る【BoKスラング辞典】「kinda」→「~みたいな、的な、なんか」意味や由来、使い方も!
2. 問題ないや大丈夫を表す「lowkey」
訳 : たいしたことない、問題ない、大丈夫
「lowkey」には別の使い方もあります。
たとえば、「友達に相談事があるといわれ、明日空いているか聞かれた」場合。
例文
So can we see each other tomorrow afternoon?
Sure lowkey, any time you want.
あしたの午後くらいで会えたりしない?
おっけい大丈夫やで!いつでも空いてるよ。
この例文では「その頼みごとがたいして問題ではない」ということを表しています。
「not a big deal」や「we good」などと同じような使われ方です。
3. 秘密にしておくことを表す「lowkey」
訳 : ここだけの話、秘密にしておく、秘密モード、内緒で、お口ミッフィー
ここだけの話、何かを秘密にする、誰にも言わないようにする、内緒でなどを意味します。
この使い方は、「控えめに」の意味から連想できますね。
例文
Ay man keep it lowkey aight?
よぉこれ内緒やぞ、いいな?
「それを控え目に、目立たせないようにしておいてね」から「内緒にしておいて」と、表現することができます。
「lowkey」の語源や由来
「lowkey」は、初期のころでは音楽的な特徴を表現するときに使われていた言葉です。
19世紀頃から、いくつかの文献で記述が見かけられます。
もともとは何かを特徴化するために使われていて、「深く」、「静かに」や「ダークな」などを意味していました。
この使われ方は、イギリスの小説家チャールズ・ディケンズの1844年の小説『The Life and Adventures of Martin Chuzzlewit』で見かけられます。
ここでは「低い音程で」といった意味で表現されています。
She continued to sidle at Mr.Chuffey with looks of sharp hositility, and defy him with many ironical remarks, uttered in that low key witch commonly denotes suppressed indignation...
- P527『The Life and Adventures of Martin Chuzzlewit』(1844)
また、1857年の『Introductory Lessons in Reading and Elocution』では、声のトーンによる使い分けにおいて「low key」は「ほかの誰にも聞かれたくないときに、話し相手以外に聞こえないようなささやくような声」と分類されています。
The low key is that which is used when we wish no one to hear, except the person to whom we speak; and is almost, but not quite, a whisper.
- P95 『Introductory Lessons in Reading and Elocution』(1857)
こうした使われ方をベースとして、2000年代になるとその意味や使い方がよりカジュアルに変わっていきました。
「low key」が持つ言葉のイメージから、はっきりとさせない「なんか」や、たいしたことではない「大丈夫」、聞こえないようにする「ここだけの話」といった意味に変わっていきました。
2000年代から2010年代にかけてヒップホップなどで使われるようになり、さらに一般的に広く浸透していきました。
2012年にはChance the Rapperの「U Got Me Fucked Up」では次のように使われています。
Coolin' with Mikey, low-key I rock
U Got Me Fucked Up - Chance the Rapper
また、2019年にはAlly Brookeがリリースした「Low key feat. Tyga」は全米でスマッシュヒットしていました。
「lowkey」の対義語として「highkey」という言葉があります。
くわしくはこちら
それぢわ_(:3」∠)_
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