【スラング】
ain't[éɪnt]
〜じゃない、否定形
e.g.) It ain't me.
「私じゃないの。」
「ain't」の語源、由来
その歴史は意外と古く、原形となったam notの短縮系「amn't」は、1619年に最初の使用が確認されています。
英語では音の似ている「m」と「n」の組み合わせは好まれないため、さらに「m」が省略されて「an't」になりました。
また、同じ時期にare notの短縮系として「an't」が誕生しています。
少しすると、is notの短縮系として「in't」または「en't」が生まれ、ガリヴァー旅行記で有名なジョナサン・スウィフトは『ステラの消息』で「an't」と表現しました。
1749年になると、「ain't」として初めて使われるようになり、19世紀に入ると Anthony Trollopeの『The Way We Live Now』など
の文学作品で「ain't」と普通に使われるようになってきます。
その後世間一般でも使われるようになり、今ではカジュアルなシチュエーションでよく使われるようになりました。
「ain't」の使い方
基本的にbe動詞の否定形、「am not, is not, are not」と助動詞としてのhaveの否定形、「have not, has not」のスラング形として使われます。
e.g.) It ain't my fault.
「ぼくのせいじゃない。」
さらに、"ain't"の後に"no"がつくこともあります。
e.g.) Ain't no other man.
「(あなた以外に)他に男はいないわ。」
こちらは、映画「バーレスク」でも有名なクリスティーナ・アギレラの曲名です。
"no"がつくことによって二重否定になり、強い肯定と考えてしまいそうですが、「double negative」と言って否定の意味を表します。
とにかく「何かを否定している」と考えればオーケーですね。
スラング辞典
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