【スラング】
push the envelope
ギリギリを攻める、限界を超える、危ない橋を渡る、殻を破る
ex)GTO can push the envelope to save his students anytime.
「グレート・ティーチャー・鬼塚は生徒を守るためなら、いつでもやばいことができる。」
「限界を攻める」ことを意味する「push the envelope」。
元々の形は「push the edge of the envelope」です。
実は、この「envelope」は「封筒」ではなく、「flight envelope」を表しています。
「flight envelope」とは、その航空機が制御可能状態で飛べる最高速度と最大高度を表したグラフです。
こんな感じ
(出典:FANDOM)
つまり、このグラフの範囲を超えてしまうと制御不能もしくは故障してしまい、墜落する可能性が大ということなんですね。
そんな「flight envelope」のグラフを押し拡げて、最高速度と最大高度の限界を越える、航空機の「限界を超える」といういうのが、「push the envelope」です。
封筒を押し広げて中に物を無理やり詰め込むとかなんとか、、っていうのは大間違いです。
最初に使われたのは、1979年、Tom Wolfeの小説「The Right Stuff」の中でした。
超音速への挑戦から初の有人宇宙飛行計画である「マーキュリー計画」までの物語で、今となってはもう古い話です。
テストパイロットという非常に危険な仕事とわかっていながらも、あえて志願し厳しい選抜を抜け、音速を越えて
宇宙に飛び出そうとする人達の物語です。
以下が小説で出てくる該当部分になります。
''The aircraft's altitude envelope must be expanded to permit a ferry flight across the nation. NASA pilots were to push the envelope to 10,000 feet.''
-The Right Stuff
ぼくは航空機や宇宙関連の物語が大好きなので同志たちにはおすすめの作品です!
1983年には映画化もされています。
映画には人類で初めて音速(マッハ)を超えた「限界を超えた男」"Chuck" Yeager本人もカメオ出演しています。
あらすじはこんな感じ。
1950年代後半。
宇宙計画でソ連に遅れをとったアメリカは、マーキュリー計画を実現すべく急遽7人のパイロットを宇宙飛行士として選出。
その一方、初めて音速の壁を破ったチャック・イエーガーは、自らの記録を塗り替えるべくひとり挑戦を繰り返し…。
-U-NEXT
アカデミー賞を4部門も受賞し、いまだに評価の高い作品です。
国家的英雄となっていく男たちと、一匹狼であり続ける男との対比が印象深いです。
気になった方はぜひ一度ご覧ください。
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それぢわ_(:3」∠)_
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