このようなお悩みにお答えします。
「郷に入っては郷に従え」とはよく言ったもので、世界には様々なルール、マナーがあります。
何も知らなければ、海外に行った際に「普段通りの普通の食事をしていただけなのに、白い目で見られてしまった。」なんてことが起きてしまうかも?
そんなことにならないためにも、事前準備をしておきましょう。
スプーンやフォークなどのアンティークシルバーウェアを取り扱う「Langfords」が世界各国のいろいろなテーブルエチケット、マナーをまとめてくれました。
(現在元記事は削除されています。)
今回は「少しおかしな世界のテーブルマナーや食事マナー」を、補足を交えながら日本語で解説していきます。
食事に関する英語表現もまとめてみたので是非チェックしてみてください。
それでは「海外旅行前に知っておきたい!少しおかしな世界のテーブルマナーや食事マナー」を見ていきましょう!
少しおかしな世界のテーブルマナーや食事マナー
世界の国々にはそれぞれの文化があります。
文化が異なればテーブルマナーも国によって変わってくるものです。
まずは簡単に表にまとめてみたのでサッと見てください。
国名 | 難易度 | 特徴 | NG行動 |
イギリス | フォークは左手、ナイフは右手(右利きの場合) | 頬張りながらしゃべる | |
デンマーク | 次の料理が欲しいときフォークを下向きに置く | 最後の一品を小分けにしない | |
日本 | 麺やスープはすするもの | 自分で自分の飲み物を注ぐ | |
タイ | 食事の席で一番お金持ちの人が食事代を支払う | お椀の中に箸を入れたままする | |
メキシコ | 誘ってくれた方が"Buen Provecho"「どうぞ召し上がって。」と言うまで待つ | 時間通りに到着する(ルーズなため) | |
中東 | 食事中は静かにする | 左手を使って食べ物を渡す | |
ドイツ | お肉をできるだけたくさん切り分ける | 葉物野菜を切り分ける | |
チリ | 男性は女性を先に座らせてから席に着く | 食器類を手に持ったまま話す | |
アメリカ | 招待してくれた方が座るまで席に着くのを待つ | 冷ますために息を「ふーふー」吹きかける | |
エジプト | お茶やコーヒーはソーサーに溢れるまで注ぐことがある | 他の誰かが食事をしているのを見る | |
スペイン | 食器(スプーンやフォーク)を使って食事をする(手で食べない) | パンをスープなどにつけて食べる | |
フランス | パンはちぎって食べる | パンにチーズを"塗る" | |
ロシア | 花を贈る時は必ず奇数にする | ウォッカは割らない | |
南アフリカ | 小さなプレゼントを持参してパーティーなどに参加する | 食事中に靴を履いている・目をそらす | |
韓国 | 食べるペースをみんなに合わせる | 食器類で音を立てる | |
フィリピン | 飲み物が半分くらいになったら入れてあげる | 時間通りに到着する(ルーズなため) |
イギリス
イギリスでは、「フォークは左手で、ナイフは右手」で扱います。
もちろん利き手に応じて逆にしても構いません。
ヨーロッパの他の国ではイギリスのそれとは逆の持ち方で食事をします。
そして、「食べ物を頬張った状態でおしゃべりするのはNG」です。
これはイギリスに限らず日本でもダメですよね。
はしたないくらいで、絶対ダメみたいな感じではないですが。
デンマーク
コペンハーゲンを首都とするデンマーク。
デンマークでは、「次の料理が欲しいときフォークを下向き」でお皿の上に置いておきます。
そうすることでサーブ担当のウェイターさんが気づいてくれます。
そして、「最後の一品を小分けにせず取ってしまうのはNG」です。
細かいカケラになるまでフォークとナイフで小分けにして食べなければいけません。
とても面倒ですが上品さはなんとなく感じ取れそうです。
日本
日本に関しても紹介されています。
「(麺類やスープ類を)思い思いにすすることが礼儀正しいとされている。」となっていますね。
確かに、その料理を作ってくれている人に対しては、「すすって美味しそうに食べること」が礼儀なのかもしれませんね。
海外のみならず、基本的に食事中に音を立てて食べることは下品とされるので、"すする"ことに関しては日本独特の文化なのでしょう。
そして、「自分で自分の飲み物を注ぐのは良くない」とされていますね。
確かに自分ではなく別の誰かが注いであげている光景をよく見ます。
お酌の文化のことについて触れくれているみたいです。
タイ
タイでは、食事の席ではその中で一番お金持ちの人が食事代を支払います。
例えば、外国人が現地の一般人に食事をしたとしても、一番リッチな人がその人であれば外国人が支払います。
と、まあこうは言いますが、必ずしも当てはまるわけではないのでそんなに構えないでくださいね^ ^
NG行動としては、お椀の中に箸を入れたままにしてはいけません。
それは「死」を意味します。
死者へのお供えということですね。
日本でもご飯にお箸を縦に突き刺すのはダメですよね!
東アジアでは国に関係なくこの慣習があるようです。
メキシコ
タコスの発祥地メキシコでの食事は、誘ってくれた方が"Buen Provecho"「どうぞ召し上がって。」と言うまで待ちましょう。
もし先に食べてしまったら失礼だと思われてしまうかもしれません。
そして、時間通りに到着するのは避けましょう。
日本人にとってはおかしな感覚ですが、30分ほど遅れていくのがいいみたいです。
陽気な感じでゆるーく日々を過ごしてるのが想像できます。
中東
中東では「食事中は静かにする」のがマナーです。
日本でも「食事中はテレビを消す」なんて家庭もありますよね。
それと似たような感覚でしょうか。
そして、「左手を使って食べ物を渡すのはNG」です。
中東に分布する主な宗教、イスラム教には「右手を使って食べよ」という教えがあり、
ヒンズー教には、「(男性の)左手は不浄の手」という考え方があるみたいです。
とりあえず左手を使わないのが無難ですね!
ドイツ
ドイツでは、肉料理がメイン!
お肉をできるだけたくさん切り分けてから食べます。
なぜかというと、「このお肉は柔らかい(シェフの腕がいい)からいっぱい切り分けられましたよ。」と賛辞を送るためです。
反対にレタスなどの葉物野菜ををカットして食べるのはやめましょう。
もし、大きいなら折りたたんだり潰すようにして食べましょうね。
それと、基本的にパン以外を手で食べるのも良くないです。
チリ
チリでは、男性は女性を先に座らせてから席に着きます。
「ジェントルマンたれ。」って感じですね。
こういった紳士的な振る舞い、日本人がやるとぎこちないから逆に好きです。
そして、食器類を手に持ったまま話してはいけません。
無作法だと思われてしまうかもしれませんよ。
ただ、これに関しては気をつけていないとやってしまいそうですね。
アメリカ
アメリカでは、招待してくれた方が座るまで席に着くのは待ちます。
これはなんとなくわかりますよね。
ビジネスシーンなどの会食やフォーマルな場では世界共通のエチケットかと思います。
そして、熱いものを冷ますために息を「ふーふー」吹きかけてはいけません。
特に音が出るような吹きかけは不快に感じる方もいるようです。
日本人ならやってしまいがちですが、フォーマルな場ではNGです。
ただし、家の中や友達と遊んでる時などカジュアルな場面ではそこまで気にしていません。
もしフォーマルな場であれば、フォークやスプーンなどですくい上げて軽く冷ましてから口に運びましょう。
エジプト
エジプトでは、お茶やコーヒーはソーサーに溢れるまで注ぐことがあります。
溢れることは幸運や繁栄の象徴とされていて、縁起がよく幸運が訪れるといわれています。
日本で言うところの「茶柱が立った」のと同じ感覚ですね!
もしエジプトのカフェやレストランなどで店員さんに淹れてもらった時にお茶が溢れても慌てないでくださいね。
NG行動としては、他の誰かが食事をしているのを見るのはよろしくないです。
これは、なんとなくわかりますよね。
エジプトに限らず、自分がご飯食べてるのを見られたら大抵落ち着かないものです。
スペイン
スペインでは、手を使わず食器(スプーンやフォーク)を使って食事をしましょう。
手を使って食べることは一般的ではありません。
日本人や他のアジア人もそうですが、アジア人は食事に手を使いがちですよね。
つい手が出てしまわないように気をつけましょう!
そして、「パンをスープなどにつけて食べるのは非常に失礼なこと」とされているのでやらないようにしましょう。
Don’t dip your bread in the soup: In Spain, it is considered rude to dip your bread in the soup. In fact, it is uncommon to dip bread in anything, including sauces.
また、お会計の時は「お会計お願いします。」と言わずにジェスチャー(空中にサインしている素振り)で伝えるようです。
ところで、食パンをちぎってカレーにつけて食べるのめちゃくちゃ好きなんですが、この感動分かち合える方いらっしゃいますか?
フランス
チーズの国フランスでは、パンはちぎって食べます。
大きいのならちぎって食べる。
かぶりつくのは無作法です。
そして、パンにチーズを"塗る"のは良くないです。
チーズは一緒に出てくるパンやクラッカーの上に乗せて食べたり、単体で食べたり。
スプレッドタイプの塗るチーズはちょっと違うようです。
ロシア
ロシアでは、花を贈る時は必ず奇数にします。
奇数でなければいけない理由としては、
偶数のバラやカーネーションを死者への手向けとして一緒に墓地に添えるからです。
ちなみに本数の多さが愛の大きさを表すみたいですよ!
そして、ウォッカは割り物にはしません。
ウォッカはそのままでいただきましょう。
何かを混ぜるのはナンセンスです。
氷さえもダメです。
ウォッカはスピリッツなので全く同じとは言えませんが、日本でも日本酒は何も入れずにたのしみますね!
南アフリカ
南アフリカでは、招待してくれた方が喜んでくれるような小さなプレゼントを持参してパーティーなどに参加します。
こういった文化はぜひ広まって欲しいですね。
日本ではそもそもホームパーティーみたいなのはあまりないのが残念です。
NG行動は少しびっくりです。
靴を履いたまま食事をするのは無作法にあたります。
また、目を逸らすのも無作法です。
なかなか難易度の高い食事になりそうですね。
韓国
韓国では、食べるペースをみんなに合わせてあげます。
早すぎず、遅すぎず。
思いやり。
腹ぺこだったらこれもこれで難易度高めですね。
そして、食器類で音を立てるのは良くないとされています。
日本ではそこまで気にされないかもしれませんが、
韓国に行く際は気をつけましょう!
フィリピン
フィリピンでは、飲み物が半分ぐらいの人がいたら近くにいる人がいれてあげるのが普通です。
日本でも似たような光景が見られますね!
メキシコ同様、待ち合わせに早く着くのはNGですね。
約束の時間より15分から〜30分ほど遅く行くのがいいでしょう。
正確には、早くついても大丈夫ですけど、どれくらい待つかはわかりません。
海外旅行前に知っておきたい!少しおかしな世界のテーブルマナーや食事マナーまとめ
いかがでしたでしょうか?
おそらくみなさんの知らないマナーがあったかと思います。
海外に行かれる際は、ぜひ参考にして見てください。
ですが、これはあくまでも社交の場でのお話。
カジュアルなシーンではそこまで過敏にならなくてもいいのかと思います。
国ではなく人に合わせて付き合えるといいと思います。
それぢわ_(:3 」∠)_